JCT卒業生の日本での生活

ホーチミンのJCT(Japan Construction Technology)コースを卒業し、日本で就業するベトナム人達の記録です。このブログでは、彼らの日本での生活はもちろん、JCTコースの紹介も行います。外国人の雇用を検討しているけど、どうすれば良いのか分からない!という企業様へのガイドにもなれば…と思っています。

JCTコース三期生募集セミナー

ベトナム ホーチミンにて、28日に交通短期大学で、29日には建設短期大学で、JCTコース三期生募集セミナーを行いました。

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それぞれ約200名程度の学生が参加され、JCTコースの紹介をしました。

まずは実際にコースを設けている建設短大の副学長(下写真)と、コース担当者による説明。

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その後はアース建設代表と、ホーチミン駐在員事務所所長によるプレゼンです。

JCTコースとは何なのか、どのようなカリキュラムで勉強するのか、卒業後の進路は、日本で就職した際の給与は‥ などなど、学生が知りたがっている情報を、図や写真で分かりやすく説明しました。

一期生・二期生から既に話を聞いているのか、生徒からの質問は少なかったようです(筆者は今回は現地に行っていないので、聞いた話です)。

セミナーを開催する前の段階で、既に10数名は応募しているらしく、セミナーが終わって応募者が一層増えることを期待します。

 

ちなみに10月20日には、一期生の修了式と、三期生の入講式を併せて行う予定です。

式典には在ホーチミン日本国総領事様や、ジェトロホーチミン事務所の所長様、そのたベトナム政府関係者等も来賓にお招きする予定です。

式典の様子はまたこのブログにもアップしますので、お楽しみに!

外国人を雇用する際に大変なこと。

一つ目:社員の理解を得る。

誰を雇用するかは経営者が判断することですが、実際に一緒に働くのは社員の皆さんです。

社員に相談する必要までは無いでしょうが、社員には早めに伝えて、外国人社員と共に働く心構え、(お互いに)注意することを伝えて置くと、スムーズに事が運ぶと思います。

国が違えば文化が違い、常識もまた違います。

宗教が違えばタブーも存在しますし、ちょっとした発言が差別と囚われてしまうこともあるかもしれません。

難しいと思うかもしれませんが、たった1つのことを気にするだけで、意外と解決するものです。

それは、

「相手を思いやること」

です。

外国人に限らず、日本人同士でも大事なことですよね。

 

2つ目:外国人社員の住居。

社員用宿舎を持っているような大企業なら問題ないのでしょうが、日本、特に田舎では、外国人が住むためのアパートを契約するのは非常に困難です。

自身で契約するには、契約に関する難しい日本語を理解し、大家や不動産とやり取りできるだけの日本語能力が必要です。

アース建設では、「会社名義で契約すること」を条件に、運良く会社近くのアパートを契約することが出来ましたが、契約に至るまでに10件近くの物件に問い合わせを行いました。

また「外国人」に対する様々な先入観が邪魔をします。

キレイに使ってくれるだろうか、騒音が激しいのではないか、自国料理を作って異臭が発生しないか。

このような事を気にされる大家さんは、少なくありません(大家さんからしたら当然のことですが)。

JCTコースでは、日本の住居で暮らすための心得なども授業で教えています。

ですが聞くのと体験するのではやはり違うので、企業様には採用後に再教育してもらうようお願いしてます。

 

とりあえず今日はここまで…

 

 

初体験、その1

昨日は市民文化ホールで慈善茶会があり、フック君とソン君を連れて行きました。

二人ともお茶道は経験したことがなく、初めてお抹茶。

まずは和室で一服。

正座をして、見よう見まねでお辞儀をしていましたが、足がしびれたのか終わってすぐは立ち上がれませんでした。

 

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お抹茶の感想:少し苦いです。

お茶菓子の感想:とても甘いです。

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短い時間でしたが、先生方や他の客さんに話しかけられ、彼らも日本語で返していました。

短い時間でしが、日本文化を経験する良い機会となりました。

防災対策

各地で甚大な被害をもたらした先の台風16号

 

宮崎では19日深夜から雨風が強く吹き荒れました。

 

連休前に万が一に備え、宿舎用に防災グッズを購入しに行きました。

まずはホームセンターで、防災グッズ一式が詰まったダンボールを購入(意外と安く、3000円程度で購入できます)。

あとは断水・停電に備えペットボトルの水に非常食を買いにスーパーへ。

宿舎に戻り、一つ一つ、何に使うのかを説明し、置き場所を話し合って決めました。。

 

幸い、宿舎には何も被害なく済みましたが、会社の土質試験室の床が水浸しになってしまいました。

機械類への影響は無かったので、水を取り除いて通常の業務を行うことが出来ました。

 

ベトナム、特に南部のホーチミンでは、台風が来ることは滅多にないので、ベトナム人の彼らにとって初めての台風となりました。

防災の知識がベトナムにどのようにあるのかよく分かりませんが、彼らの話を聞く限りでは、あまり無いようです。

 日本で生活する上で、台風や地震は避けることが出来ません。

 

災害時にどのように行動するのか、又人とどのように接していくのかを説明する良い機会となりました。

 

事件発生!

まだ来日して一週間も経っていないので、事件発生です。

ソン君の自転車が盗まれてしまいました!

今朝会社に来ようとしたら、宿舎の駐輪場に停めていたはずの彼の自転車が無くなっていたみたいです。

鍵は馬蹄錠のみで、チェーンはしていなかったようです。

 

「日本は安全」

 

そういう意識が、彼にはあったんだと思います。

またJCTコースでもそのように教えていました。

 

外国人に限らず、会社が社員の為に自転車を用意する際は、必ず防犯登録を行うようにして下さい。

防犯登録は自転車販売店で行えます。

誰かの中古を譲る場合は、まず元所有者の登録を抹消する必要があります(詳しくは最寄りの自転車販売店、もしくは警察署に問い合わせてください)。

その後、新所有者の名義で登録を行えます。

 

防犯登録は盗難被害の為だけにひつようではありません。

仮に警察官から職務質問を受けた際に登録者が前所有者のままですと、その後の対応が面倒な事になります。

 

来日して早々、このような事件が起こった事を悲しむと共に、憤りも感じます。

ソン君の自転車は、キチンと防犯登録を行っていたので、すぐに近所の交番に行って盗難の届出を行いました。

早く犯人が見つかる事、自転車が帰ってくることを願います。

2人目が来日!

アース建設では既に1名のベトナム人(フック君)が働いていました。

彼は7月20日に来日し、約1ヶ月の社内研修を経て、少しずつですが業務をこなしています。

そして昨日9月8日に2人目のベトナム人、ソン君が来日しました。

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ホーチミンを夜中に出発し、福岡経由で宮崎まで約12時間。

飛行機に乗るのは生まれて初めてらしく、機内では興奮して寝れなかったそう。

福岡空港では入国審査の際に在留カードを発行してもらったようで、審査もスムーズですぐに発行してもらえたようです。

国内線ターミナルへの移動は事前に説明していましたが、やはりすこし迷ってしまったようです。笑

ベトナムで日本語を勉強して、簡単な日本語は出来る状態で来日しましたが、初めての日本、看板に書いてある文字も全て日本語で、戸惑いもあったようです。

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1ヶ月半早く入社したフック君。

彼も初めての海外生活で、戸惑いながらも一生懸命日本での生活に慣れようと努力してきました。けどやっぱりどこか寂しさもあったらしく、ソン君と再開して溢れんばかりの笑顔になっていました。

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会社に到着後、昼食を食べた後に簡単な講習を。まずは日本の貨幣価値についてから。

ベトナムの物価は、日本の約1/4です。

日本で100円の缶ジュースが、ベトナムでは25円で買えるということです(*あくまで例えです。必ずしもそうではありませんよ)。

平均給与も同じく1/4程度で、月収$300~500が平均のようです。

 

簡単な講習(詳細は後日掲載します!)をした後、宿舎へ移動し今日は終了。

初めてのお布団、ぐっすり眠れたかな??

 

JCTって何?

宮崎県にあるアース建設コンサルタント㈱では、ベトナム ホーチミンにある建設短期大学と提携して、日本の建設業界で働くための技術者を教育しています。

日本建設技術コース、英語のJapan Construction Technoloy courseの頭文字を取って、「JCT」と略しています。

1年間の教育の後、学生たちは日本の企業の面接を受け、見事採用された子は日本で就労することが出来ます。

一期生は既に日本に入ってきており、このブログは日本で働くJCT卒業生の日本での生活を紹介するためのものです。

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